ドライキャットフードのふやかし方

「子猫のため、硬くて食べてくれない」
「老猫のため、硬くて食べられないみたい」
そんな飼い主さんたちのために、ここではドライキャットフードの栄養素を逃さず柔らかくする方法をご案内します。

ドライキャットフードをふやかす方法

  1. 餌入れに1食分のドライキャットフードを入れる。
  2. お湯と水を2:1で割ったものを入れる。
  3. 数分置いておく。

ドライキャットフードはぬるま湯でふやかします。
熱湯の場合では、ドライキャットフードの外側が溶け出しベチャベチャになり、水っぽくなります。

また、総合栄養食であるドライキャットフードには猫の健康に欠かせないビタミンB1が含まれています。
ビタミンB1は水溶性ビタミンの一つで、熱に弱い性質があるので、熱湯でふやかすと大きな損失になります。逆に水だけの場合は、なかなかふやけません。30分ほど時間をかければ全体的にふやけます。
ぬるま湯の場合は、3~5分でドライキャットフードが指で押し潰せるようになります。

★ポイント1:ぬるま湯はドライキャットフードの量に対して、半分くらいにする。
餌入れにドライキャットフードとぬるま湯を入れたあとに、指などでなるべく平らにして、均一に水分を吸収するようにしましょう。
(餌入れの底が深い・餌入れが小さい場合は、お肉などを買った時に発砲スチロールのトレイを取っておいて、それを使うと便利です)
水溶性ビタミンは水に溶けやすい性質があるので、与える時には水もそのままお皿に残しておくと良いです。
猫が食べるときに少しでも一緒に摂ることができます。

★ポイント2:子猫=生後3か月くらいまで。
老猫=ドライキャットフードが上手く食べられなくなってから。
成猫でドライキャットフードをまったく食べない場合は、かつお節を混ぜたり、種類を変えたりと、他の方法も試してください。

ドライキャットフードをふやかしたものを与えることのメリット・デメリット

メリット

ふやかしたドライキャットフードを与えるのは、猫ちゃんが食べない場合だけとは限りません。
人間のように水を大量に摂取することが無い猫は、尿石症・膀胱炎・腎不全などの泌尿器系、脱水症状の病気になりやすいです。かといって、餌入れの横に水を置いても、なかなか飲まない子もいます。そんな時、病気予防にドライキャットフードをふやかしたものを与えるのも、効果的な手段の一つです。
子猫の場合には、早くからドライキャットフードの味を覚えることで、成長し硬いドライキャットフードを与えても嫌がりません。

デメリット

上記のメリットに、「病気予防のため」と書きましたがそれを成猫に毎食与えるのは危険です。ドライキャットフードをふやかしたものを与えすぎると、顎の筋肉が衰えたり、水分の過剰摂取で下痢になったりします。
個体差もあるので一概には言えませんが、1日3~4回の食事のうち、1食のみをふやかしたものにするなど、様子を見ながら与えてください。