ドライキャットフードのメリット・デメリット

大切な家族である猫ちゃんは、飼い猫なので外に出て自分で餌を調達することはできません。 その為、猫ちゃんが摂取できる栄養は飼い主の与える餌が全てです。 猫ちゃんは人間とは必要な栄養素も、食べられる物も異なるため、与える餌に悩むことが多いです。しかし市販品でも、メリット・デメリットを知ることで、猫ちゃんに充分な栄養を与えることができます。 ここでは、ドライキャットフードのメリット・デメリットと、デメリットへの対策をご案内します。

ドライキャットフードのメリット

  • 動物性タンパク質・カルシウム・ビタミン・タウリンなどの必須栄養素が摂取できる。
  • 味や形・年齢別・価格など種類が豊富。
  • 賞味期限が長く、約一年ほど。乾燥している為、保存も簡単で餌入れが汚れにくい。
  • ウェットフードに比べて、コストパフォーマンスが良い。
  • 硬い餌のため、顎の筋肉を健康な状態で保ち、満腹感を与えやすく、歯石予防になる。
  • コンビニでも販売されていて手に入りやすい。
  • 与える量などが記載されているので、初めて猫ちゃんを飼う人でも簡単に餌を与えることができる。

ドライキャットフードのデメリットと対策

ドライキャットフードに含まれる水分は少なく、水をまったく飲まない猫ちゃんは 対策・腎不全などの泌尿器系、脱水症状などの病気になる可能性があります。

対策

  • ドライキャットフードをふやかすことで、水分も一緒に摂取できるようにする。
  • ウェットフードと一緒に与えてみる。
  • 猫ちゃんにより水の好みがあるので、水を変えてみる。

例)水道水・白湯・流水が好きな猫ちゃんには、犬猫用給水器がおすすめです。

多くのドライキャットフードにはマグネシウムが含まれており、多量に摂取すると尿路結石になる可能性があります。

対策

  • ドライキャットフードを購入する際に、袋に記載された『原材料』や『成分』を確認しましょう。
  • 標準含有量である0.09%以下の物を選びましょう。

猫ちゃんの中にはミネラルウォーターを好む子もいますが、ミネラルウォーターにはマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれているので、与えすぎに注意しましょう。 ミネラルは必要な栄養素ですが、摂りすぎると腎臓病のリスクが高くなります。

安価なドライキャットフードの注意点

安価なドライキャットフードの原材料に、【家禽(かきん)ミール】や【肉類】と記載されたものは要注意です。

家禽ミールとは

家禽とは飼育される鳥の総称ですが、キャットフードの原材料に記載されているものは鳥の肉以外に、糞・尿・とさか・くちばし・羽・足・腫瘍部分なども含まれています。 これらを長く摂取していると、アレルギー体質になったり、毛並みが悪くなることがあります。

肉類の危険性

安価なドライキャットフードの中には、肉類に「~ミール」と記載されたものがありますがこれは『4Dミート』が使用されている可能性があります。

4Dミートとは

「4D」とは、次の意味になります。

  • Dead(死骸)
  • Diseased(病気の)
  • Dying(死にかけの)
  • Disabled(障害のある)

このように、動物の死骸や菌に汚染された肉のことです。

まとめ

キャットフードを購入する時は、成分や原材料を確認して安全なものを猫ちゃんに食べさせてあげましょう。
愛猫家の中には、市販のキャットフードを買わずに手作りのキャットフードを与えている方もいます。
飼い主さんが選んだ食材で作るため、無駄な添加物や粗悪な材料が入る危険性はなくなりますが、手作りフードにも気を付けなければならない点があります。
それはこちらの手作りキャットフードの注意点で詳しく解説されていますのでご覧ください。